ビジネス WinDbg入門 Windowsカーネル分析ノート


読むべき論文

 今回は、「C++の学び方」連載の最終回です。そこで、連載を読み終えた皆さんにぜひ目を通していただきたい公開論文を一つ紹介させていただきます。紹介したい論文はたくさんあるのですが、今回は、一つだけにしておきます。

 この論文は、「C++ Programming Styles and Libraries」というタイトルを持ち、2002年1月に公開されています。分量としては4ページほどの小さな論文です。論文の最後の方には、読んでほしい参考図書が紹介され、紹介理由も記述されています。たとえば、Koenig氏とMoo氏の共著である「Accelerated C++」が紹介されています。この図書は、このように日本語化されています。お時間のある方は、この書籍を購入された皆さんのコメントを読んでみるとよいでしょう。両極端なコメントが寄せられています。

 いろいろなコメントがあります。本連載を読破された皆さんなら、コメント誕生の背景がお分かりになるはずです。ちなみに、論文内で触れられている書籍の著者たちは、Stroustrup氏の助言を受けながら執筆しています。筆者は、ことC++プログラミング書籍に関する限り、Stroustrup氏とその知り合いが書いたもの以外読まないことにしています。文法を教えてくれる入門書。簡単なサンプルプログラムの作り方を教えてくれる入門書。筆者はそのような書籍は購入しません。文法ではなく、発想や考え方を知りたいのです。教育用のサンプルプログラムはインターネット上に無数存在します(参照)。大切なのは、C++の歴史に触れ、その考え方や発想にある程度親しんでおくことだと思います。C++の思想的な影響力はソフトウェア開発シーン全体を覆っています。

 なお、Moo氏については、この連載を参照してください。C++発展の歴史の中で重要な役割を果たされています。

 本連載は以上で終了いたします。ご苦労様でした。お時間のある方は、本連載の姉妹編であるC++の学び方(実践編)に進んでください。「実践編」では、きわめて単純なソースコードを示しながら、次のような項目を学習することになっています。

・C的な発想
・C++的な発想
・C/C++の違い

 CやC++の歴史的な背景にも少し触れておりますから、これからソフトウェアを学ぶ上で必要とされる教養を身に付けることができます。身に付けたその教養は、おそらく、信じられないほどの力を持っているはずです。本「IT談話館」は、ハウツー情報の提供ではなく、"それはなぜそうなのか?"への回答を探しています。
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本日は2008-11-22です。