ビジネス WinDbg入門 Windowsカーネル分析ノート


はじめに

 プログラミング言語C++は、1998年8月、国際標準言語となりました。その翌年の1999年、この言語の設計者であるBjarne Stroustrup氏は本連載で取り上げる論文を公開し、"C++開発者は標準C++仕様に含まれる考え方を自分のもにしていない”、と嘆きました。同氏の嘆きは、このような専門誌でも取り上げられ、当時はかなりの反響を呼んだようです。本連載では、"国際標準プログラミング言語C++をどのように学習したらよいか?"、"C++の効率的な学習方法とはどのようなものなのか?"、あるいは、"どのような点に注意して学習を進めればよいのか?"、を考えます(豊田孝とStroustrup氏の対話)。プログラミング言語C++は習得の難しい言語といわれる一方において、JavaやC#をはじめとする現在の主要プログラミング言語の思想的基礎となっています。Stroustrup氏は、プログラミング初心者は、「C++の習得にそれなりの時間がかかる」と述べています(参照)。

 C++はオブジェクト指向をサポートするプログラミング言語、と一般にはいわれています。オブジェクト指向そのものの説明は本連載ではいたしませんが(参照)、オブジェクト指向をサポートすることは、時の流れの一つになっています。簡単に言ってしまえば、JavaPHP、あるいは、C#などの比較的新しく誕生した簡易プログラミング(スクリプト)言語は、オブジェクト指向をサポートすれば(あるいは、サポートを唱えれば)、社会に広く認知され、多くの開発者の支持を得やすいということです。C++とオブジェクト指向の関係などに興味のある方は、本「IT談話館」のこの連載に目を通されるとよいでしょう。また、CとC++の発想の違いを理解しておきたい方は、本「IT談話館」の「C++の学び方(実践編)」を併読するとよいでしょう。

 "難しいといわれるプログラミング言語C++をどのように学習したらよいか?"。本連載では、プログラミング言語C++そのものを設計したBjarne Stroustrup氏の見解をゆっくり紹介していきます。本連載を最後まで継続して読んでいくと分かりますが、おそらく、現役プログラマの方でも、これまでの自分の学習方法を反省されるはずです。むしろ、"そうだったのかぁ"という具合に、驚いてしまうことでしょう。いろいろな発見があるはずです。

 これからC++を学ぼうとされている方は各回連載記事をじっくり読んでください。C++入門書などを数冊読破されている方は、"目からうろこが..".、という心境になるはずです。現役のJavaC#プログラマの方は、それぞれの言語の共通の先祖とも言える「C++」の発想に触れることにより、現在の知識をさらに深めることができます。Javaや.NETの世界はC++設計思想の強い影響を受けています。

それでは頑張ってまいりましょう!
次へ




 WinDbgアプリケーション開発独習講座  ホーム


Copyright©豊田孝 2004- 2008
本日は2008-11-22です。