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VBプログラマと「Visual C++ 2005 Express Edition」(VCEE)

 このVBプログラマは、C++の学習論について質問しています。Microsoftの担当開発者はVCEEをまず試してみることを薦め、このような図書リストを紹介しています。問題は図書リストの内容ですが、本「IT談話館」で言及した書籍の多くはほぼ含まれています。特に、この図書は推薦図書リストの先頭におかれています。この書籍は、C++設計者のBjarne Stroustrup氏の指導と助言の下で完成したものです。

 推薦図書リストを一見したとき、筆者は、"Microsoftのコンパイラチームはよく研究しているなぁ"と、その技術力の高さに改めて驚かされました。彼らはどのように技術力を身に付けたのでしょうか。基本的には、学習方法を間違えなかったから、といってよいでしょう(たいへん参考になる記事)。すでに何度も触れているように、VCEEは標準C++仕様への準拠を打ち出し、今後のバージョンアップでは準拠度をさらに高めると宣言されています。

 筆者は、この1ヶ月間、海外のニュースグループに実名でほぼ毎日投稿し、Bjarne Stroustrup氏の影響力の大きさを今更のように再確認しました。当分の間、ソフトウェア業界は同氏の影響力から脱することはできないでしょう。それほどすごい人です(Stroustrup氏のMicrosoftへの影響)。

 筆者は、Bjarne Stroustrup氏の人となりに多少接しておくことが重要であると考えています。同氏の考えを知ることは、実は、ソフトウェア開発の本質に触れた、といってよいと思います。C++は同氏の「人生観」、あるいは、「世界観」の表現だからです。同氏は言います。"私は民主的な言語を設計した"、"プログラマの負担を考え、新たなキーワードを導入しないように努めた"、"問題を発生させるC++機能には醜い構文を用意した!"。これらはすべて(見方によっては)個人的な押し付けといってよいものですが、C++は、Bjarne Stroustrup氏の個人的な考えや状況判断から誕生した言語です。

 人は理想を追いますが、それを完璧に実現することは不可能でしょう。いくら頑張っても個人の努力には限界があり、成果物から設計者個人の好みや思想を排除できないと思います。2005年に書かれたこの論文は、"標準C++仕様が改定される場合においても、1994年発行した書籍「D&E」で示した原則は当然厳守されるべきである!"と頑固に言い放っています。(同氏の意に反して)原則を曲げた場合、公の場でちくりと論評され、論評された側はこのような論文を一般公開する運命を引き受けることになります。ちなみに、論評されたのは、Microsoft VC++アーキテクトのHerb Sutter氏です!。

 C++言語からは、JavaやC#などの多数の簡易言語、アプリケーション、および、仮想マシンが派生しています(参照)。このことはしっかり記憶しておきましょう。ソフトウェア業界は、Bjarne Stroustrup氏の影響下に入っています(参考)。
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本日は2009-01-06です。